地元材を使うことは、実は多くのメリットがあります。
<機能的>
まず、何よりも機能性に優れています。地元で育った木材であれば、地元特有の気候の変化による伸縮にも適応してくれるので、
耐性が高く、長く快適に暮らせる家を作ることができます。
佐久穂町でとれる鉄平石は気候変動に強く、硬く、耐火性があり、加工しやすいという特徴があります。その特性を活かし、飛び石や外壁はもちろん、様々な使い方を提案しています。
<経済的>
から松等の地元材は外国材と比べ、決して高価ではありません。
戦後大量に植林された材は今ちょうど伐採時期を迎え、比較的安価に手に入ります。
以前の技術では、から松は使いにくい材でしたが、現在は加工技術が進み、住宅用にも使えるようになりました。
腐食しにくく適度な強度と弾力があり、暖かい木目を持つ、から松の特徴を活かした施工が可能になっています。
また、地元材であれば、運搬エネルギーも少なくて済みます。
<地域の安全にも>
森林の荒廃が進むと、山の保水力が減り、土砂災害の大きな原因となります。
また、大切な水源の供給にも大きな影響があります。
地元材を使うことで、森林の手入れができ、自然災害を減らす効果があります。
<地域経済を活性化>
地元材を使うと、林業、加工業者、建具屋等、地元で建築に携わる多くの職人さんにお金が回り、地域経済の活性化につながります。